警察犬関連の資格に「警察犬訓練士」と「警察犬指導士」という似たような資格があります。一見同じように思えますが、実はこれ とてつもない違いがあるのです!
今回はこの「警察犬訓練士」と「警察犬指導士」について書いていきたいと思います。
「警察犬指導士」とは
例えば私がもちを訓練し、警察が行う警察犬の審査に合格できたとすれば、私は即座に「警察犬指導士」の肩書?がもらえます。つまり素人でも、自分の犬をハンドラーとして警察犬審査会で合格へと導ければ「警察犬指導士」なのです。さすがにド素人では難しいでしょうが(かくいう自分もそんなことはできません)、ラッキーにも頭の良い警察犬の素質を持つワンちゃんに巡り合えた飼い主さんは、周囲のベテラン「警察犬指導士」さんたちに教えてもらいながら、愛犬を「警察犬」へと育て上げ、自分も「警察犬指導士」となれるのです。
実際に嘱託警察犬の審査会には、たくさんの「警察犬指導士」が来られており、ご自身がハンドラーとして愛犬と一緒に試験に臨まれていました。
まさに私が望む犬と飼い主との関係性がそこにはありました。
嘱託警察犬の試験を受けるまでに育てるには、とてつもない苦労や努力があったと思います。
実は私は、警察犬は訓練所へ預けないとなれないもの と思っていましたが、必ずしもそうではありません。
訓練所に預けるには金銭的な負担もあります。
素質のあるワンちゃんと、飼い主さんの努力と、周囲の環境(先輩「警察犬指導士」の存在)が整っていれば、あなたも可愛いワンちゃんをご自分の手で警察犬へと育て上げることができるかもしれません。
「警察犬訓練士」とは
一方「警察犬訓練士」さんとはどういう方かというと、
まずは警察犬には「直轄警察犬」と「嘱託警察犬」の2種類があります。
まずは直轄警察犬の訓練士になるには、警察官として採用されなければいけません。なかなかハードルが高そうですが、警察官はとてもやりがいのある仕事だと思いますので、チャレンジする価値はありそうですね!
警察官になるという選択(直轄警察犬)
ところでここで気を付けないといけないのが、直轄警察犬を持たない都道府県警も多いということです。そういう都道府県警では、もちがチャレンジ中の嘱託警察犬に委託することとなります。
少し話がそれてしまいました。晴れて警察官に合格したのち、直轄警察犬の訓練士として仕事をするには、鑑識課へ配属となる必要があります。警察組織での人事になりますので、個人の希望が100パーセント叶うとは言い切れませんが、そこは熱意をもってアピールするしかないと思います。
日本警察犬協会の公認訓練士になるという選択(嘱託警察犬)
もちの訓練士さんが「警察犬訓練士」の資格をもってらっしゃいます。民間の資格ですが、こちらも長い時間と適性が必要になる資格です。
日本警察犬協会が認定した訓練所で下積みをし、協会が行う試験に合格して晴れてもらえる資格です。犬が相手の仕事なので、何年間もの経験と実績が必要になります。資格を得てからも、2年に一回の更新が必要となり、協会の規約違反等を行うと資格のはく奪もあるとのことです。なかなか簡単にとれる資格ではありませんが、その分ライバルも少なく、資格取得後上手に開業しお客様をたくさん集めてらっしゃる警察犬訓練士さんもいらっしゃいます。
まさに犬のプロフェッショナルなので、大事なワンちゃんのしつけをお願いするのならば、このような資格をお持ちの方が安心ですよね!
まとめ
いかがだったでしょうか。警察犬訓練所・警察犬指導士・警察犬訓練士についておわかりいただけましたか?たくさんのしつけ教室やドッグトレーナーさんがいらっしゃいますが、警察犬訓練所・警察犬指導士・警察犬訓練士は犬を育てる究極の専門家だということがわかりましたね。可愛いワンちゃんのしつけや訓練を考えた時、敷居が高いなどと思わずに、このような施設や資格をお持ちの方を探してみるのも一案だと思います。
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